戦略ってなに?

最近、戦略という言葉をよく聞きます。このブログでも、何度も、戦略という言葉が出てきます。
企業には戦略が大事と言われています・・・。

でも、いったい、戦略って、何なのでしょうか?


このブログでは戦略とは、「どうやって勝つのかを具体的に表現する」と位置づけ致します。

さらに言うと、「選択と集中」こそが、戦略の本質であるとも言えます。様々な戦略案(選択肢)から、企業が勝ち残っていくために、どのような戦略を選択するのかということが非常に大事です。

ご紹介しているソフトウェア(http://www.e-senryaku.jp/html/product.html )でも、バランス・スコアカードの作成には、視点において、戦略を3つ以内に絞ると定義していますが、その理由は、まさに、「選択と集中」にあります。

ここで、最も有名な戦略理論を少しだけ、ご紹介しておきます。

〜 M.E.ポーターの3つの基本戦略 〜

 ハーバード大学教授のM.E.ポーター氏が、その著書「競争戦略」の中で述べた3つの基本戦略のことです。

(1)差別化戦略
「自社の製品やサービスを差別化することで、業界の中で、独自性を創造するという戦略です。」
具体的には、製品・ブランド・技術・顧客サービス・販売チャネルなどの様々な差別化要素があります。

(2)コストリーダーシップ戦略
「コスト面で最優位に立つという基本目標にそった一連の実務政策を実行していくことで、業界における価格戦略のリーダーシップを取ろうという戦略です。」
コスト競争に勝って、高いシェアを確保できると原材料の大量購入でさらにコストが低下し、利益が確保できます。
 
(3)集中戦略
「特定の買い手グループとか、製品の種類とか、特定の地域市場に企業の資源を集中する戦略です。」
集中とは、同じ業界の中でも、特定の顧客だけをターゲットに絞るという考え方です。例えば、若者だけ、あるいは高齢者だけに絞った製品を開発するなど、業界内を全方位に展開するよりも、特定の顧客に集中し、狭いターゲットでの戦いを優位にすすめようとする戦略です。

(参考文献)
「競争の戦略」(M.E.ポーター教授、ダイヤモンド社

バランス・スコアカードを導入するときにも、戦略という言葉の意味を良く理解して進めていくことが、とても大事です。